こんにちは！HanFilmです🌸
今回紹介するのはドラマ
『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜』
(原題:응답하라1988)
10倍楽しめる徹底解説、第2話です！
第1話はこちら↓
第2話 「あなたは私のことを誤解している(당신이 나에 대해 착각하는 한 가지)」
LG電子
ソンギュンの持つカメラにはGold Starと大きく書かれています。大きさはテレビ局のカメラマンが担ぐサイズですね。
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(LG電子公式インスタグラム)
現在では家電業界に本格参入し、あらゆる電子機器を提供しています。今やここまでコンパクトな事が当たり前になったカメラ。時代の進歩には、本当に目を見張ります。
98万ウォンしたというホームビデオカメラ。当時のGold Starは、今や誰もが知る大企業LGグループで、LGとはグループの前身であるラッキー金星（Lucky Goldstar)グループの頭文字です。
韓国国内の家電業界が急成長したのが、1980年代後半から1990年代にかけてなので、劇中にも、時代を象徴する家電が数多く登場しています。
アーケードゲーム
ゲームをしに行くジョンボン。日本でも80年代には同じように、アーケードゲームが大流行しました。게임방(ゲーム部屋)、または오락실(娯楽室)と呼ばれていました。
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(引用: 望遠洞娯楽室 アーケードカフェ インスタグラム)
このように、昔ながらのアーケードゲームを置いたカフェも、いくつか存在しています。日本にもありますよね、レトロなゲームが揃うお店😊
現代ではゲームといえば、コロナの影響もあって大人気となった、任天堂Switchや、パソコンでプレイするRPGなどが主流ですよね。最近では「どうぶつの森」が韓国でも人気になっていますね。
現在では、韓国の街中でも、昔のようなアーケードではなく、日本のネットカフェに近いPC방(PCバン)が多数存在しています。
移民
ドクソンの叔父、つまりドンイルの兄は、アメリカでクリーニング店を営んでいるといいます。これは当時の韓国系移民の典型的なパターンでした。
ロサンゼルスにあるコリア・タウンは1980年代に繁栄しました。経済成長著しかった当時、韓国人のアメリカへの移民は、爆発的な増加を見せました。
スパゲッティ
韓国でも洋食の要とされるスパゲッティが、まだ珍しかった80年代。ミランはなんと素手でパスタを混ぜます(笑) 今考えると可笑しいですが、当時のことを考えると普通だなあとか、そう言えばパスタ以外の麺は素手で湯がくよなあとか考えます(笑)
ソンギュンは「アメリカのグクス」だと言います。グクスとは韓国の、うどんのような麺のことです。日本語字幕では「うどん」と訳されていましたね。
MT 合宿
姉ボラが参加するというMT。Membership Trainingの略です。日本でいう「合宿」のことですが、韓国では多くの大学が、新入生歓迎会としてMTを行います。
様々なドラマで描かれるように、とにかく酒を飲みまくるイベントとして伝統的に存在します。
5000万ウォン
テクの対局の賞金が5000万ウォンだったと聞き、使い道を提案する大人たち。ドンイルは、銀行ほど安全なところはないと言います。
決して誰もが裕福とは言えない時代ですが、1997年のIMF通貨危機までは、オリンピックもあり好景気が続いていました。
アパートが5000万ウォンで買えると聞き驚くイルファです。2020年現在韓国は、不動産バブルとして注目を集めています。ソウルのマンション価格はおよそ10億ウォンと言われ、当時と比べるとなんと20倍にもなるのです…！
生活用水
シャワーのないドクソンの家では、髪を洗う方法として、大きなバケツにお湯が入っていて、洗面器には水が入っていて、それを薄めて使っています。昭和の日本と似たスタイルですね。
お葬式
ドクソンの祖母が亡くなり、高速バスで田舎に向かうドクソンたち3兄弟。
韓国では一般的に3일장(3日葬)といって、3日間かけて故人を見送ります。80年代までは自宅で行われていた葬儀ですが、その形式はここ数十年で急激に変化し、現代では葬儀場で行われることが多いようです。
花札をするおじさんたちと、駆け回る子供たち。それを見たドクソンは「お葬式なのに、まるで宴会みたい」と、唖然とします。
笑顔で酒を酌み交わす父の姿に疑問を抱くドクソン。父は親族に子供を自慢してニコニコしているのです。冠婚葬祭は大切な親族の集いであることも見えてきます。
頭につけた白いリボン
歴史ドラマなどを見ればわかるのですが、元々韓国では喪服は白色でした。近代になって黒がスタンダードになりましたが、その名残で喪章として白いリボンをつけています。
男性は襟につけますが、女性はチマチョゴリにつける場所がなく髪につけるようになったと言われています。
ここで出てくる葬式に欠かせない料理が오미산적(オミサンジョク)です。산적(サンジョク)というのは、旧正月や旧盆に食べられる料理です。
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(引用: サオンウォンモール インスタグラム)
その名前から語源が山賊であると誤解されますが、サンジョクの漢字は「散炙」です。～焼きといえば、韓国語では～구이(グイ)ということもありますが、串焼きの場合は적(ジョク)をつけることが多いようです。
薄切り肉の串焼きですが、材料は様々です。一般的な材料は、牛肉、エリンギ、カニカマ、ねぎなどです。
青春
親戚が皆帰った後、アメリカから駆けつけた叔父(ドンイルの兄)を見て、わっと泣き出すドンイル。長男が戻り全力で泣く兄弟たちに、もらい泣き必至です。
ここでかかるBGM、Kim Feelの「青春」です。哀愁がめちゃくちゃ染みます。原曲は人気グループ산울림(サヌリム)の「青春」です。
彼らは実の3兄弟で構成されたグループで、リーダーである김창완(キム・チャンワン)が作詞作曲しました。実は本ドラマのOSTでは、Kim Feelとフィーチャリングで参加しています。
若い方は名前だけだと、キム・チャンワン？誰それ？と思うかもしれませんが、俳優としても活躍されていて、見た事がある方も多いはずです！最近では、ドラマ『星から来たあなた』で共演した俳優キム・スヒョンと『サイコだけど大丈夫』で再会したと話題にもなりました。
キム・チャンワン(김창완)
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(引用: SBSラジオ インスタグラム)
1954年生まれ。
出演作品
ドラマ
『カイスト』、『ラブストーリー・イン・ハーバード』、『ぶどう畑のあの男』、『白い巨塔』、『コーヒープリンス1号店』、『グッド・ドクター』、『イルジメ〜一枝梅』、『ミス・リプリー』、『馬医』、『星から来たあなた』、『花郎』、『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』、『ある春の日に』、『サイコだけど大丈夫』、『その男の記憶法』他。
映画
『リング』、『エンジェル・スノー』、『僕の彼女を紹介します』、『天国への郵便配達人』他。
母親
大人は強がっているだけで、子供と何ら変わりないということ。そしてどんなに大人に見える子供もまた、子供でしかないということ。大人になると大丈夫なふりが上手くなりますね。
母の葬式を終え、家の近所でテクと遭遇するドンイル。「母親が恋しい時はないのか」と聞くと、テクは涙を流します。
「毎日会いたいです」と答える彼は、いくら稼いでもいくら有名でも、いくら大人だと言われても、変わらず母の子どもでしかないのです。
何歳になっても、自分が父になろうが、母になろうが、一生変わらない「母親」という存在は誰にとっても特別ですね。
映画館
映画館に向かうドンリョン、ジョンファン、ソヌの3人。3Sを象徴する場面です。成人映画を見に、映画館に潜り込もうと向かいますが、入り口に警察がいたので諦める3人。
後日、軍服を着てリベンジを試みる3人。口調も、~말입니다(～マリムニダ)と軍人口調です(笑)(ドラマ『太陽の末裔』参照)
館内には入ったものの、そこには、生徒指導教諭のドンリョンの父、ジェミョンが待ち構えていました。
お弁当文化
魚肉ソーセージに溶き卵を絡めて焼く料理（通称분홍소세지부침)は、この頃から定番なようです。また、韓国のお弁当といえば銀色の弁当箱に入ったタイプを想像する人も多いと思います。
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(引用: ミスリー慶尚店 インスタグラム)
80年代以前はそうした洋銀製の弁当箱が主流でしたが、80年代に入り、保温ができるプラスチック製の弁当箱が登場しました。
先輩に目をつけられ、父の形見のネックレスを引きちぎられたソヌ。いつでも冷静なソヌの中での父親の存在の大きさに気づく場面です。
料理がものすごく下手な母ソニョンを思いやり、残ったお弁当を完食してから家に入るソヌは思いやりの塊ですね。
テクの誕生会
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(引用: ヘリ公式インスタグラム)
幼なじみは最高だと思える幸せな関係です。映像ではなく画像をつなぎ合わせて表現された幼少期。ストレートな彼らの思いやりが輝いている瞬間です。
カメオ出演
本作はカメオ出演の多いドラマです。今回のカメオは
祖母役 キム・ヨンオク(김영옥)
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(引用: SPドリームエンターテイメント インスタグラム)
1937年生まれ。
出演作品
ドラマ
『コーヒープリンス1号店』、『家門の栄光』、『花より男子』、『ドラゴン桜』、『ショッピング王ルイ』、『偉大な誘惑者』、『彼女の私生活』、『ミス・ハンムラビ』、『ザ・キング』、『眩しくて』他。
映画
『春が来れば』、『酔画仙』、『ホワイト・バレンタイン』他。
ドンイルの兄 チョン・ウォンジュン(정원중)
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(引用: アーティストカンパニー インスタグラム)
1960年生まれ。
出演作品
ドラマ
『冬のソナタ』、『青い鳥の輪舞(ロンド)』、『スパイ』、『病院船』、『ナインルーム』他。
映画
『過速スキャンダル』、『鋼鉄の雨』、『グッバイ・シングル』、『ザ・キング』、『弁護人』他。
年代を超えた家族、兄弟の愛と仲良し5人組の歴史が垣間見えた第2話、いかがでしたか？
次回、第3話もお楽しみに！
第3話はこちら↓
