こんにちは!HanFilmです🌸
今回紹介するのはドラマ
『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜』
(原題:응답하라1988)
第16話はこちら↓
10倍楽しめる徹底解説、第17話です!
第17話「人生はアイロニーⅡ(인생이란 아이러니 2)」
テク
オートバイに足を轢かれたドクソン。ドンリョンにおぶわれてサッカー場にやって来ます。警備員に追われ、ドクソンをお姫様抱っこするテク。ドクソンはそのことがずっと気になっています。
ドクソンとキスする夢を見るテク。ジョンファンを考えるテクは、夢でよかったと言います。
魔法使いサリー
最近のチンジュのお気に入り、魔法使いサリー(요술공주 샐리)の曲がかかります。日本人女子にはおなじみのメロディに驚かれた方も多いのでは?
魔法使いサリーは1966年版と1989年版が制作されており、劇中で流れたのは初期のものと思われます。
子の思い
徐々に一緒にいる時間が増えていくテク一家とソヌ一家。再婚は子供にとって大きな変化です。10代の彼らは、亡くした親を想いながらも、両親の隣に誰かいたらと子供ながらに親の幸せを願うのです。
寝坊
TVに出る女優を褒めるドンイル。1974年から続くEVAS化粧品(에바스 화장품)の広告に出るイ・ミヨンです。実際のCMの中では”미인은 잠꾸러기?(美人はお寝坊さん?)”というテロップが出ます。
つまり、眠りが美容に良いということです。勉強せず部屋で寝ているドクソンに対して、それを信じているんだと言うノウルでした。
流星群
ペルセウス座流星群を見ようと外に出るジョンボンとジョンファン。流れ星に願い事をするジョンボンは、恋愛成就ではなく弟の成功を願います。
身体の弱いジョンボンは夢見ることも難しいのだと、そんな兄を見て、いつでも兄の夢を自分が叶えようとしてきたジョンファンでした。
ジョンファンの願いは、テクが悪いやつだったら、と。恋敵なのに決して憎むことのできない彼らの絆はまさにアイロニーですね。
将来の夢
ソニョンは歌手、イルファは女優、ミランは画家になりたかったと言います。一方の男性陣、ソンギュンは科学者、ムソンは相撲選手、ジェミョンはダンサーが夢だったとパワフルに踊りを…(笑)
親の期待、デジタル化など、様々な要因によって、子どもの選ぶ将来の夢は目まぐるしく変わっていきます。
ドクソンの進路
ドンイルに、私が大学に落ちても落ち込まないでくれと言うドクソン。ドクソンは夢がないことに悩みます。学生の頃、きっと誰もが思っていたことではないでしょうか。
ドンイルに夢を聞くドクソン。両親になってから夢を聞かれることはなかなかないですよね。子供たちの健康を願う父。
夢見た少年少女たちは、いつしか大人になり、子供の夢を自分の夢のように成功を願うようになるのです。
コシウォン
コシウォンは司法試験の準備をする学生のための寮で、3、4畳ほどの、本当に寝るスペースしかないのです。蟹を届けに来たドクソンもあまりの狭さに泣き出してしまうほどです。
ストイックに勉強に打ち込むには最適かもしれませんが、安さを追求した結果、窓のない部屋も多く、その環境は劣悪と言われています。
ワタリガニをボラにあげるイルファ。自分たちは脚だけで、美味しい部位は全てボラにあげます。様々な韓国ドラマで母が訪ねてくるシーンがありますが、大量のタッパーを持った母たちの想いはいつでも温かいものです。
80年代の終わり
ボラとソヌ、ジョンボンとマギーの恋愛は終わりを迎え、横丁の仲間たちはそれぞれの道へと進んでいきます。
初雪の降った日、ついにムソンはソニョンに一緒に暮らそうと言います。
学力考査
学力考査(학력고사)と呼ばれるのは入試ですね。大学入試の呼び方は変化していて、60年代には「国家考査」、81年までは「予備考査」、そして80年代は「学力考査」と呼ばれました。
90年代から現在にかけては「大学修学能力試験(대학수학능력시험)」という名称が使用されています。
これを略して現在では수능(スヌン)と呼ばれています。
この修能(スヌン)に遅れそうな学生をパトカーが送ってくれるなど、国民が一丸となった熱の入れ方は有名ですね。
また、芸能面では受験するアイドルが会場に向かう姿がパパラッチされたり、俳優やアイドルが学生に向けた応援動画をあげるなど、人生の一大イベントであることがうかがえます。
90年代へ
大学歌謡祭のチケットを手に入れたドンリョン。こうして仲間たちと遊ぶのもこの年が最後です。
1990年に入り20歳になった仲間たち。1988年から1989年が濃密に描かれただけに、90年に入り加速していく物語が切なく映ります。
ジョンファンは空軍士官学校に入り、ソヌは奨学金をもらい医学部に進学します。ジョンボンはやっと大学に合格しましたね。しかし成均館とはまた名門です。
ドクソンとドンリョンは合格できず予備校に入ったのでした。韓国の現在の大学進学率は70%台後半ですが、1990年代には30%台前半でした。
テレビで歌謡祭を見るドクソン一家を通して90年代前半があっという間に描かれます。
1990年 ピョン・ジンソプ(변진섭) - 희망사항(希望事項)
「バラードのレジェンド」として80年代後半から活躍し、89年の2ndアルバムの曲は軒並みヒットを飛ばしました。
1991年 ノ・サヨン(노사연) - 만남(出会い)
89年に発表したアルバムの収録曲で国民的人気を得ました。現在でもバラエティなどで芸能活動を行なっています。
1992年 シン・スンフン(신승훈)
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(引用: シン・スンフン公式インスタグラム)
「微笑みに映った君」、「見えない愛」などがヒットし、2003年には映画『猟奇的な彼女』の主題歌「I Believe」がヒットしました。
1993年 ソ・テジ(서태지와 아이들) - 하여가(何如歌)
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(引用: ソ・テジ インスタグラム)
当時大ヒットしたこの曲は、レコード店に行列ができるほどだったという逸話まで!ドラマ『応答せよ1994』でユンジンが追いかけていたあのグループです。
雑誌SCREEN
1984年に創刊され2011年に廃刊したこちらの雑誌。日本の同名雑誌とは別物ですが、かなりグレーゾーンな名前と内容です(笑)
大きくなったチンジュ!幼いチンジュが恋しいです🥺
シンビ(신비)
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(引用: CREエンターテイメント インスタグラム/右中央)
2006年生まれ。
出演作品
ドラマ
『愛は歌に乗って』、『トップスター ユベク』他。
映画
『ヨンガシ 変種増殖』、『私のオオカミ少年』、『王の運命-歴史を変えた八日間-』他。
ビーンポール
ビーンポール(빈폴)は、1989年に設立された韓国のファッションブランドです。1993年にハン・ソッキュが出演し、「彼女の自転車が心に入ってきた」というフレーズでヒットしたCMを、ミランが自転車に乗ってソンギュンが本を読むというパロディが登場します。
またこのCMは2015年にジョンファン役のリュ・ジュンヨルによってリメイクされています。
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(引用: ビーンポール公式インスタグラム)
ついに90年代に突入し、大人になっていく姿が切ない第17話、いかがでしたか?
次回第18話もお楽しみに!
第18話はこちら↓