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【韓国映画】『記憶の夜(기억의 밤)』(2017) ネタバレなしレビュー

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こんにちは!HanFilmです🌸

 

今回紹介するのは映画

 

『記憶の夜』

(原題:기억의 밤)

 

カン・ハヌル主演ということで気になっていたのですが、ポスターを見る限りホラー映画かも?と思い(ホラー苦手)避けていたのですが、カン・ハヌルの魅力に負け(笑)見ることに!

 

 

 
 
 
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(引用:BA Entertainmentインスタグラム)

 

結果から言うとホラーではなかったです!(無責任)

でも、「人間が怖い」がホラーに入るならホラーかも?

個人的にはスリラー映画だと思いました。

 

基本情報

韓国公開 2017年11月29日

ジャンル スリラー

上映時間 109分

監督   チャン・ハンジュン(장항준)

制作会社 B.A. entertainment

 

 

あらすじ

ソン・ジンソク(カン・ハヌル)は一家で新しい家に引っ越してきた。その日の夜、何者かに突如拉致されてしまう兄ユソク(キム・ムヨル)。兄の失踪から毎夜不可解な現象に悩まされるジンソク。

しばらくして、兄ユソクは突然帰宅するが、拉致されていた間の記憶を失ったと話す。兄のおかしな言動を怪しく思ったジンソクは真相を追うが、その先には衝撃的な事実が待ち受けていた―。 

キャスト

ジンソク役 カン・ハヌル(강하늘)
 
 
 
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(引用:コン・ヒョジン公式インスタグラム)

 

1990年生まれ。

ドラマ『ミセン』チャン・ベッキ役から、ドラマ『椿の花咲く頃』ファン・ヨンシク役と、コミカルからシリアスまでなんでもこなす俳優です✨

 

出演作品

ドラマ

『深夜病院』、『相続者たち』、『ミセン』、『麗』、『アントラージュ』、『椿の花咲く頃』他。

映画

『君はペット』、『二十歳』、『セシボン』、『空と風と星の詩人 ~尹東柱(ユン・ドンジュ)の生涯~』、『ミッドナイト・ランナー』、『善惡の刃他。

 

どこからどう見ても好青年✨ですが、ドラマミセンではちょっと嫌味だけど、どこか憎めないエリート新入社員役でしたよね。

 

ドラマ『椿の花咲く頃』では、田舎町のまさに「好青年」を演じました。方言の演技がとても印象的で、真剣なシーンもカッコよく、コン・ヒョジンとの相性(케미)が最高でした!

 

ユソク役 キム・ムヨル(김무열)
 
 
 
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(引用:ユン・スンア公式インスタグラム)

 

1982年生まれ。

ミュージカル俳優としても活躍し、女優ユン・スンアの夫でもあります。

 

出演作品

ドラマ

『イルジメ』、『妻が帰ってきた』、『バッドガイズ2』他。

映画

『あなたの初恋探します』、『ウンギョ 青い蜜』、『人狼』、『悪人伝』他。 

 

父親役 ムン・ソングン(문성근)
 
 
 
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(引用:CJ映画事業部インスタグラム)

 

1953年生まれ。

実は日本の東京生まれで、元政治家という異色の経歴の持ち主です。

 

出演作品

ドラマ

『神の秤』、『操作』他。

映画

『冬の小鳥』、『教授とわたし、そして映画』、『ファイ 悪魔に育てられた少年』、『私の少女』、『海にかかる霧』、『空と風と星の詩人~尹東柱の生涯~』、『1987、ある闘いの真実』他。

 

90年代から活躍し、最近もいくつもの人気映画に出演していますね。

 

母親役 ナ・ヨンヒ(나영희)  
 
 
 
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(引用:AceFactory公式インスタグラム/写真左下)

 

1960年生まれ。

1980年にMBC公開採用タレントとしてデビューし、その後女優になりました。

 

出演作品

ドラマ

『家門の栄光』、『運命のように君を愛してる』、『星から来たあなた』、『グッド・ドクター』、『棚ぼたのあなた』、『プロデューサー』、『青い海の伝説』、『黄金色の私の人生』、『愛の不時着』他。

映画

『天国の地』、『折れた矢』、『暗闇の子供たち』他。

 

ドラマ『プロデューサー』ではエンターテイメント代表役が強烈でした!母親役が多い彼女ですが、「アジュンマ」というよりは「キャリアウーマン」といった雰囲気で、気の強い役が多いですね(笑)

 

さて、基本的に家の中で展開するこちらの映画、

全力で楽しむための

チェックポイント

ネタバレなしでカン・ハヌルと一緒に臨場感を楽しむ

 

ネタバレなしの感想を言うと

えっ、えええっ、えええええええっ!

となる映画です(笑)

 

ネタバレを見ても十分楽しめます!が、

おすすめは、カン・ハヌルと同じ目線で疑いまくること、です(笑)

 

序盤から溢れ出る「何かがおかしい」家の空気。

完璧すぎる兄の突然の誘拐。

 

前半では、とにかく「扉の向こうのなにか」が気になり、ホラーな雰囲気が漂います。しかし後半、スムーズすぎる伏線回収によって、前半、家の中に充満していた「違和感」の正体が全て明かされます。

 

どれだけ現実的かという観点で言うと、隙だらけの設定と言えるかもしれませんが、スリラーとしては、かなり緻密で楽しめます!

 

最初から最後まで抜かりない脚本に、まんまと引き込まれました。カン・ハヌルの演じる平凡さが、このスリラーの演出にぴったりです。

完璧な兄に憧れるジンソク新居に向かう車内の幸せなジンソク

劇的な最後に反して、見終わった後、彼の笑顔が脳裏に焼きついて離れません…。

 

見終わってから、全てを知った上で、もう一度見たくなる映画ですが、欲を言うなら、見た記憶を全て忘れてまた見たい!!(笑)

 

時代の波に呑まれた家族

 

スリラーとしてのエンターテイメント性はもちろんのこと、社会派映画としても奥の深い映画と言えます。「韓国国民全員のトラウマ」ともいうべき、物語の背景。

 

様々な崩壊について、カン・ハヌルの熱演を通して見ることができます。

 

この作品、主人公自身の混乱が、映画『殺人者の記憶法』を彷彿とさせます。そういう意味では、自分自身さえ疑ってしまう、ジンソクアイデンティティの脆さも、スリラーとしてのハラハラを増幅させます!

 

エンターテイメント社会問題を、同時に消化する韓国映画には、毎度絶句します…!

 

『殺人者の記憶法』を楽しめた方、カン・ハヌルのファンはもちろん、「人間が怖い」タイプのスリラーが好きな人におすすめです!

 

最後までご覧いただきありがとうございます!

 

次回もお楽しみに!😁