こんにちは!HanFilmです🌸
今回はドラマ、
『ミセン-未生-』
(原題: 미생)
第1局レビューです!
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チャン・グレ
カイロの異国情緒あふれる街並みをスーツで歩くチャン・グレ(イム・シワン)。ソ・ジンサンという人物を追い、ビルからビルへ飛び移ります。
全く違うドラマを思わせる始まりですが、この場面はずっと後、忘れた頃に登場します。
コネ入社
2012年、銭湯と運転代行のアルバイトをするグレ。知り合いの紹介された会社に、父親のぶかぶかのスーツを着て出勤します。
26歳、高卒、資格なし。「できることが一つもないな」というキム代理の言葉。自分でもそう思うグレは、自分の居場所を見つけることができません。
電話の取り方、コピーの仕方もわからないグレは、一流企業の社員たちに圧倒され、透明人間のように居場所を失います。
韓国語でコネ入社は낙하산(ナッカサン)と言います。直訳すると落下傘、パラシュートという意味で、天下りやコネ入社という意味でも使われます。
エリートインターン
優れたプレゼン能力と、流暢な英語やロシア語を披露するアン・ヨンイ(カン・ソラ)。彼女もインターンです。
チャン・ベッキ(カン・ハヌル)は、資料作成もマニュアル通り、昼の店の予約まで完璧にこなすインターンです。
熾烈な競争の末にインターンになった同期たちから嫌煙されるグレ。歩いてきた道が道でなかったのだと信じるしかありませんでした。
努力
『一生懸命でなかっただけだ。一生懸命だったけどそう考えることにした。僕は頑張らずに社会に出たんだ。頑張らなかったから捨てられただけなんだ。
열심히 안 한 것은 아니지만 열심히 안 해서인 걸로 생각하겠다. 난 열심히 하지 않아서 세상으로 나온 거다. 난 열심히 하지 않아서 버려진 것 뿐이다.
一生懸命生きてきたグレですが、一生懸命だったことは、放り込まれた会社では何にもならないことだと痛感するのです。
囲碁の精神は確実に人生の助けになっているのですが、打ちのめされた彼には自分が無価値に思えて仕方がないのです。
囲碁
クライアントの都合で顔合わせに間に合わない事態に、グレが借り出されます。英語のできないグレですが、囲碁の話で引き止めることに成功します。
出張帰り渋滞に巻き込まれるオ・サンシク(イ・ソンミン)。目を充血させた極限の演技はさすがです(笑)
自分の売りとは何か問われ「努力」だと言うグレですが、不足だと言われます。努力は皆がするものだと。
ならばとフォルダ分けを任されますが、独りよがりだとオ課長は突き放します。
イカの混入が発覚し工場で人出が必要になり、インターンが集められますが、仲間外れにされたグレは一人で作業することになります。
母が買ってくれた今シーズンの新作スーツを着るグレ。コンテナでの作業ですっかり汚れてしまいます。
さらに、撤収するのに置いていかれてしまいます。彼に唯一できること、必死に努力すること。
一番信じたい自分自身を信じてあげることのできない辛さが沁みます。
囲碁の世界から会社という縦社会へ。一見切り離された世界ですが、それ自体が一つの大きな世界の中にあります。
もちろんグレは会社の人々から様々なことを学びますが、一見スペックのないグレから学ぶことも多いのです。
名言の多い人生ドラマ第1局、いかがでしたか?
次回、第2局もお楽しみに!
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