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【韓国ドラマ】『ミセン〜未生〜(미생)』(2014) 第14局レビュー

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こんにちは!HanFilmです🌸

今回はドラマ、

 

『ミセン-未生-』

(原題: 미생)

 

第14局レビューです!

 

 

第13局はこちら↓

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営業3課

学歴がなくとも活躍してきたグレですが、2年すれば契約解除されてしまう、契約社員としての厳しい現実に直面します。

 

同期と同じ立場で同じように頑張っていると思っていたのに、一人だけ違う場所にいたのだと気づいてしまう瞬間、グレは突然に孤独を感じます。

 

グレは、やっと見つけたと思った居場所も、結局は自分の居場所ではなかったのだと打ちのめされます。

 

そんなグレに、チョン課長は言葉をかけます。

 

水昇火降

수승화강

 

冷たい気は上に、熱い気は下に

차가움은 올리고, 뜨거움은 내려라

 

頭は冷静に心は熱く

머리는 차갑게 가슴은 뜨겁게

 

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東洋医学においては物理的な表現として使われるこの言葉ですが、劇中では、サラリーマンの生き様を表現する心理的な意図で用いられています。 

 

過去に部下を守ることができなかったオ次長は、グレとの距離を掴めずに冷たく当たります。

 

旧正月は、家族という名の暴力を確認する時期でもある

명절은 가족이라는 이름의 폭력을 확인하는 자리가 되기도 한다

 

旧正月の休みに入り、親戚の集まりから逃げるように誰もいない会社へ向かうグレ

 

を置いて家を出たことにハッとして家に戻ると、そこには息子を自慢するがいたのでした。

 

韓国に限らず、親戚が集まる場ではその国の文化が顕著に現れます。特に世間体などの、しがらみが交錯する場でもありますよね。

 

劇中では特に見られませんでしたが親戚ともなると、やれ結婚だなんだと、ズケズケとプライバシーを踏みにじる場面が様々な映画・ドラマに見られますね。

 

休みが明け、専務に呼ばれるオ次長専務オ次長との間に流れる空気と過去の不祥事。

 

それに捕われているオ次長に対し、専務は、それがまるで取るに足らない出来事だったように振る舞います。

 

事故で死んでしまった元部下に対して、綺麗事である励ましの言葉をかけた、過去の自分を許すことのできないオ次長

 

このままいれば正社員になれますよね?という契約社員のかすかな希望を見て、励ましという優しさをかける。

 

そんな希望は輝いて見えるけれど、現実に飲み込まれて消えてしまった元部下の姿、ともすればグレと重なるその姿は、まだ次長を離してはくれないのです。

資源課

娘だと思って心配しているんだと横暴な態度を取るマ部長。なぜあなたの娘なんですかと反論するヨンイ

 

現代社会の上下関係と性別間のどうしようもない摩擦が、絶妙に表現されるアン・ヨンイという人物、注目です。

 

グレが、契約社員として期限を突きつけられ葛藤する第14局、いかがでしたか?

次回、第15局もお楽しみに!

 

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