こんにちは!HanFilmです🌸
今回紹介するのはドラマ
『サバイバー 60日間の大統領』
(原題:60일, 지정생존자)
基本情報
韓国放送 2019年7月1日~8月20日
ジャンル ドラマ、政治
企画 スタジオドラゴン
制作会社 DK E&M
チャンネル tvN
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(引用:チ・ジニ公式インスタグラム)
アメリカのドラマ『Designated Survivor』のリメイクとして、政治系のなかなか攻めたドラマです。初っ端からぶっ飛んだ設定ですが、チ・ジニ演じるパク・ムジンの人柄に引き込まれていきます!
あらすじ
大韓民国の政治の心臓部、国会議事堂が崩れた、誰も想像できなかった爆弾テロによって。一瞬にして政治家の消えた国家で、生き残ったただ一人。環境省長官パク・ムジンは、突然国の最高権力者になってしまった。欲望渦巻く政治の世界、青瓦台で60日間の大統領代行任務が始まる―。
キャスト
パク・ムジン役 チ・ジニ(지진희)
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(引用:チ・ジニ公式インスタグラム)
1971年生まれ。
出演作品
ドラマ
『宮廷女官チャングムの誓い』、『スポットライト』、『スターの恋人』、『トンイ』、『棚ぼたのあなた』、『ミスティ~愛の真実~』、『アンダーカバー』、『ムーブ・トゥ・ヘブン-私は遺品整理士です-』他。
映画
『懐かしの庭』、『楽園』、『パラレルライフ』、『家を出た男たち』他。
チャ・ヨンジン役 ソン・ソック(손석구)
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(引用:ソン・ソック インスタグラム)
1983年生まれ。
出演作品
ドラマ
『マザー』、『最高の離婚』、『メロが体質』他。
映画
『ブラックストーン』、『スピードスクワット』他。
ハン・ジュスン役 ホ・ジュノ(허준호)
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(引用:ホ・ジュノ インスタグラム)
1964年生まれ。
出演作品
ドラマ
『アスファルトの男』、『バッドボーイズ』、『ホテリアー』、『オールイン』、『朱蒙(チュモン)』、『ビューティフル・マインド』、『ミッシング 彼らがいた』『キングダム』他。
映画
『シルミド』、『黒く濁る村』、『人狼』、『国家が破産する日』他。
オ・ヨンソク役 イ・ジュニョク(이준혁)
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(引用:AceFactoryインスタグラム)
1984年生まれ。
出演作品
ドラマ
『秘密の森』、『ライフ』、『キミはロボット』、『青い鳥の輪舞(ロンド)』、『私の人生の春の日』、『シティーホール』、『シークレット・ガーデン』他。
映画
『神と共に』、『お姉さん』、『野球少女』他。
チョン・スジョン役 チェ・ユニョン(최윤영)
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(引用:チェ・ユニョン インスタグラム)
1986年生まれ。
出演作品
ドラマ
『アクシデントカップル』、『結婚できない男』、『製パン王キム・タック』、『いとしのソヨン』、『女王の教室』他。
映画
『マイ・ブラック・ミニドレス』、『ハナ~奇跡の46日間~』、『怖い話』他。
ヤン・ジンマン役 キム・ガプス(김갑수)
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(引用:シン・ヘリム インスタグラム/写真右)
1957年生まれ。
出演作品
ドラマ
『海神』、『シンデレラのお姉さん』、『大王世宗』、『トキメキ☆成均館スキャンダル』、『楽しい我が家』、『IRIS2』、『イニョプの道』、『ミセス・コップ』他。
映画
『これが法だ』、『箪笥』、『KT』、『世界で一番美しい別れ』、『悪魔を見た』他。
ハン・ナギョン役 カン・ハンナ(강한나)
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(引用:カン・ハンナ公式インスタグラム)
1989年生まれ。
出演作品
ドラマ
『ママ』、『ミスコリア』、『ただ愛する仲』、『知ってるワイフ』、『スタートアップ』他。
映画
『最後の帰宅の途』、『自衛の王』、『怪しい同居』、『チング2』、『純粋の時代』、『笑う男』他。
チョン・ハンモ役 キム・ジュホン(김주헌)
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(引用:キム・ジュホン公式インスタグラム)
1980年生まれ。
出演作品
ドラマ
『元彼は天才詐欺師~38師機動隊』、『アルゴン』、『ボーイフレンド』、『浪漫ドクターキム・サブ2』、『サイコだけど大丈夫』、『スタートアップ』、『ドドソソララソ』他。
映画
『変身』、『技術者たち』、『新感染』他。
ユン・チャンギョン役 ペ・ジョンオク(배종옥)
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(引用:ペ・ジョンオク インスタグラム)
1964年生まれ。
出演作品
ドラマ
『鉄の王キム・スロ』、『かぼちゃの花の純情』、『その冬、風が吹く』、『スパイ~愛を守るもの~』、『風船ガム』、『ライブ』他。
映画
『チルスとマンス』、『奇跡の夏』、『世界で一番美しい別れ』、『潔白』他。
カン・サング役 アン・ネサン(안내상)
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(引用: StarItエンターテイメント インスタグラム)
1964年生まれ。
出演作品
ドラマ
『シンデレラマン』、『カインとアベル』、『怪しい三兄弟』、『トキメキ☆成均館スキャンダル』、『マイプリンセス』、『ボスを守れ』、『太陽を抱く月』、『7級公務員』、『イニョプの道』、『キルミーヒールミー』、『雲が描いた月明かり』、『リーガル・ハイ』他。
映画
『マルチュク青春通り』、『マラソン』、『チャンス』、『音痴クリニック』、『ラスト・プリンセス』他。
衝撃のはじまり
このドラマは第1話のパンチが強いです。
家族を乗せ運転する環境省長官、パク・ムジン(チ・ジニ)。横目に見える国会議事堂が、突然爆発します。
あらすじを言うことがネタバレになってしまうんですが、それなしに紹介不可能!ということでネタバレありでお話しします(笑)
爆発が起こってすぐムジンは、社会科見学に参加していた娘を探しに、国会議事堂へ急ぎます。現場に着くとすぐ、会議室に連れていかれるムジン。大統領が亡くなったことを知らされます。
同じ時刻、ウェディングドレスの試着をする女性。ニュースを見て店を飛び出します。国家情報院テロ対策チーム、ハン・ナギョンです。
現場に残っていた婚約者(国家情報院の先輩)の携帯電話を発見するナギョン。その中にはなんと、爆破シミュレーションのデータが入っていたのです。
しかし、それを手にしてすぐ、ぶつかった何者かによって携帯電話をすり替えられてしまいます。テロで死んだはずのナギョンの婚約者、キム・ジュノ要員も、重要なキーパーソンとなります。
権限代行
大統領はじめ、総理、長官など、ほぼ全ての権力者がテロで死亡するという最悪の事態。まさに国家の危機というわけです。
そして、考える間もなく環境省長官という、本来であれば決して大統領になり得ない人物が、「大統領代行」として、60日後の選挙まで、最高権力者となったのです。
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(引用:チ・ジニ公式インスタグラム)
テロの全貌が見えない中、北朝鮮の思惑なのかと憶測が飛び交います。国際関係がむき出しになる演出も、フィクションといえど、リアリティ溢れるドラマになっています。
原則主義者
代行になる前、数字とデータを信じて働いてきたムジンは、最高権力者として、データとは逆に、目に見えないものに翻弄されていきます。答えのない世界で究極の「正解」を求められるムジン。
政策室長ハン・ジュスン(ホ・ジュノ)は、国民に必要なのは、国を救う英雄ではないと言います。あくまでも権限代行として、国家を維持することのみが彼の任務なのです。
そしてまた、「良い人」に政治はできないと言う秘書室長チャ・ヨンジン(ソン・ソック)。この言葉は、ドラマの最後まで常に頭に残る言葉です。
政治家といえば、現実世界では疎まれる存在でもありますよね。金と権力欲にまみれた存在だと。このドラマは、そんな影の部分も否定することはありません。様々な登場人物を通して、政治の多面性を見せてくれます。
そして、極右団体の脱北者リンチが発生します。その出来事から、ソウル市長カン・サング(アン・ネサン)は、脱北者の住むエリアを特別監察区域に指定します。政治家の活動すべてに意味があるのだと、わかりやすく示しているシーンです。
テロの現場を訪問したムジン。騒動に巻き込まれますが、こちらも、いかに権力者の言動一つ一つが意味を持つのかわかる場面です。常に毅然とした態度で表舞台に立たなければならない、権力者の現実です。
造られた奇跡
壊滅的な状態で、生存者はいないと思われた国会議事堂。その中からオ・ヨンソク議員が発見されます。「奇跡の生存者」と言われる彼ですが、ナギョンは、救出場所のおかしな点に気付き、彼の生還は必然だと知ります。
劇中で常に原則主義者だったムジンは、長官だったものの、大学教授のような雰囲気で「善良な市民」の代表のような人物です。
マスコミへの対処やスキャンダルへの対応が、政治家としては「バカ正直」なムジン。現実世界では、そのような選択をする権力者はいないですよね?
その誠実さに最初は危うく見える代行ですが、時が経つにつれ、その真っ直ぐさが強みにもなります。
対して、奇跡の生還を果たしたオ議員は、野心の塊です。すぐに、国防省長官に任命されるヨンソク。すべてが計画のうちでした。
そんな時、公衆電話からかかってきたナギョンへの匿名の電話。「国会議事堂で119号室を探せ」と。存在しないはずの119号室。その真実を掴んだ瞬間から、ナギョンは命を狙われます。
そして、内部告発者の存在が明らかになります。オ議員と繋がるVIPと呼ばれる人物は一体誰なのか?結束した青瓦台の中にいる黒幕が気になる展開です。
空白の時間
オ議員の任命式でまたしてもテロが発生。ムジンから権力が離れる空白の時間ができてしまいます。かくして代行の代行となったヨンソク。あまりにも完璧に会議を取り仕切ります。
しかしそれさえも計画のうちです。そして意のままにことを運んでいきます。この流れ、ドラマとしてよく出来た展開だなあと感嘆しました。
議員や軍人、世論、そのすべてに翻弄されるムジン代行。結局最後まで「良い人」であり続けたムジンでした。ムジンは大統領選に出馬するのか。そしてVIPとは誰なのか。
恋愛要素はおまけの本作ですが、ソン・ソックの魅力に気付く人続出でした。ドラマ『メロが体質』でも注目された彼ですが、チェ・ユニョンとのケミ(케미)が癒しポイントでした☺️
完結とも続くとも取れるラストでしたが、続編があるかは未定ですね。
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(引用:チェ・ユニョン インスタグラム)
政治的選択の根拠や、裏にある真意について、赤裸々に紐解いていくようなドラマでした。政治システムや情勢の異なる韓国社会を描く本作は、原作のアメリカドラマ版とも一味違う魅力を放っています。
青瓦台、軍、そして国民、すべての要素が重要な意味を持っていて、キャラクター一人一人が引き立つ良いドラマでした!
決定的な結末には触れませんので(気付く人は気付くかと思いますが(笑)、
ぜひドラマでご確認ください!☺️
最後までご覧いただきありがとうございます!
次回もお楽しみに!😁