こんにちは!HanFilmです🌸
今回紹介するのは、映画
『ユ・ヨルの音楽アルバム』
(原題:유열의 음악앨범)
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(引用:チョン・ヘイン公式インスタグラム)
ドラマ『トッケビ』で人気を博したキム・ゴウンと、人気イケメン俳優チョン・ヘイン主演の恋愛映画です。
基本情報
韓国公開 2019年8月28日
ジャンル 恋愛
上映時間 122分
監督 チョン・ジウ(정지우)
制作会社 무비락, 필름봉옥, 정지우필름
あらすじ
「今日、奇跡が起きました。」1994年、ユ・ヨルのラジオ放送が始まった日、母が遺したパン屋で働くミス(キム・ゴウン)は、偶然ヒョヌ(チョン・ヘイン)と出会う。それから奇跡のように何度も会うことになる2人。互いの人生に翻弄されながら、惹かれ合う2人の運命は―。
キャスト
ヒョヌ役 チョン・ヘイン(정해인)
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(引用:チョン・ヘイン公式インスタグラム)
1988年生まれ。
出演作品
ドラマ
『百年の花嫁』、『三銃士』、『ディア・ブラッド』、『応答せよ1988』、『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』、『あなたが眠っている間に』、『刑務所のルールブック』、『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』、『ある春の夜に』、『半分の半分』他。
映画
『レディアクション 4つの青春』、『チャンス商会』、『王の予言書』他。
ドラマ『応答せよ1988』や『トッケビ』でイケメン俳優として知名度を上げたチョン・ヘイン。また『刑務所のルールブック』では、訳ありのユ大尉として爪痕を残しました。その後もラブコメ主演が続き、今勢いのある若手俳優ですね。
ミス役 キム・ゴウン(김고은)
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(引用:キム・ゴウン公式インスタグラム)
1991年生まれ。
出演作品
ドラマ
『恋はチーズ・イン・ザ・トラップ』、『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』、『ザ・キング:永遠の君主』他。
映画
『ウンギョ 青い蜜』、『コインロッカーの女』、『メモリーズ 追憶の剣』他。
出演作品が意外と少なくて驚きました!ドラマ『恋はチーズ・イン・ザ・トラップ』は、韓国の大学生あるあるが詰まっていると話題になりましたね。またドラマ『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』も大ヒットしました。作品ひとつひとつの印象がかなり強いです。数多くの恋愛ドラマに出演する一方で、映画『コインロッカーの女』での影のある狂気じみた役も似合っていたので、これからの活躍にも期待大な女優さんです。
チェ・ウンジャ役 キム・グクヒ(김국희)
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(引用:キム・グクヒ インスタグラム)
1985年生まれ。
出演作品
ドラマ
『賢い医師生活』他。
映画
『ワンライン』、『1987 ある闘いの真実』、『小公女』、『82年生まれ、キム・ジヨン』、『ブリング・ミー・ホーム 尋ね人』他。
ここ数年で映画にドラマに大活躍の女優さんです!
1994年の奇跡
偶然入ったパン屋で、ユ・ヨルのラジオが始まった時、ヒョヌは
「奇跡だ」
と言いました。
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(引用:チョン・ヘイン公式インスタグラム)
少年院での1日の始まりから終わりまで、そこにあったラジオ。
ヒョヌは「ここから出るまでに、世界の何かひとつでも変わっていますように」と願います。
舞台は1994年。ドラマ『応答せよ1994』で、なんとなくイメージできる方も多いのでは?
世紀末特有のトーンがあって、画面の中では笑っているのに、どこか幸せじゃないように映る場面が多い前半。
1997年の冬
1997年に再会した2人。互いを意識し合う2人ですが、再会の日は、皮肉にもヒョヌの入隊の前日でした。
不器用な会話の中でも、「何か」を確実に感じている2人のもどかしさが伝わってきます。Windows95の「千里眼」、まさにドラマ『応答せよ』の世界です。
インターネットで誰とでも繋がれるこの時代に、1990年代の繋がり方が描かれます。不便なことが素敵に見えるのが不思議です。
2000年 新しい時代
2000年に入り、開発の進む町。分厚いパソコンやデジタルカメラを懐かしいと思う人々も、私の世代で終わりかなと寂しくなります。
パスワードを伝え忘れて、溜まっていく未読メールが切ない…!メールが見られるだけでこんなにときめくことって今の時代絶対ないですよね。そこが素敵。
「したかった仕事をしている?」そんなヒョヌの素朴な質問に、自分の選択をかえりみるミス。
2005年春
したかった仕事を始めたミスは、順調で幸せな日々を送っています。そして、3度目の再会をする2人。
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(引用:チョン・ヘイン公式インスタグラム)
慎重だった話し方も、大人になって気楽になります。幸せな描写の後には何かあるなとパターンが読めてくると切ないですね。
ウンジャ姉さんの存在も大きいです。パン屋からスジェビ屋に、2人の大切な瞬間を近くで見守ってきた人。親の出てこないこの映画で、2人の保護者的存在です。他人だからこその距離感がとても心地よいです。
そしてチョン・ヘインがただただ眼福。辛いシーンが多いですが、束の間の幸せなシーンは、太陽みたいに暖かいです。
つきまとうトラウマはきっと一生消えはしないのに、無気力に引きずり込まれていくヒョヌ。
長い長い遠回りをしながらも、ヒョヌの気持ちに追いつくミス。走るキム・ゴウン、とても綺麗でした。
この手の作品は、やはりその時代に青春を送った、主人公と同世代の人たちが一番楽しめますよね。キム・ゴウンのファッションがすごくタイプでした!
始まり、終わり、変わりゆくもの
少年院から出てきたばかりのヒョヌが語ったラジオの存在。普段、通勤や退勤中に車の中で聞いている人も多いのではないかと思います。
それぞれの人生にそっと寄り添うラジオ、そして音楽。知り合いではないのに、とても身近で思い出深い、不思議な存在です。
音楽とともに時代は移り変わっていきますね。
あの日のパン屋
一方で変わらないものがあります。本当にありきたりですが、思い出ですよね。後半、ウンジャのスジェビ屋で、ミスが思い出のパンを食べるシーンがあります。
「パンの味、変わらないわね」
ミスが言い、94年の秋が思い出されます。時代と共に変わっていく町と人々。その中でも、豆腐を探していた少年は変わらずそこにいるのです。
音楽アルバム
物語の始まりから終わりまでを共にするラジオ。人生を彩る素敵な音楽があります。
サウンドトラックで私のお気に入りが2曲あります。
一曲目はこちら
Lucid Fall - 보이나요?
二曲目はこちら
同じく Lucid Fall - 오, 사랑
どちらもシーンにぴったりで、ノスタルジックな曲ですよね。
他にもFin.K.Lやユ・ヨル初め、時代を席巻した名曲揃いのOSTも要チェックです!
さて、本作の鍵となる『ユ・ヨルの音楽アルバム』ですが、こちらは実在のラジオプログラムです。
KBSで朝9時から11時まで放送されています。1987年から始まり、歌手兼プロデューサーのユ・ヨルさんは、1994年10月1日から2007年4月15日まで担当しました。
ラジオは2020年現在も続いています。今の時代も誰かの人生にはラジオが、また音楽があるでしょう。
人生を彩るラジオ。変わっていく時代の中で、ラジオという存在は、ずっとあり続けて欲しいですね。
最後までご覧いただきありがとうございます。
次回もお楽しみに!😁