こんにちは!HanFilmです🌸
今回紹介するのは映画
『正直な候補』
(原題:정직한 후보)
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(引用:NEW映画事業部インスタグラム)
ラ・ミラン主演のコメディという、期待しかない作品です。
基本情報
韓国公開 2020年2月12日
ジャンル コメディ
上映時間 104分
監督 チャン・ユジョン(장유정)
制作会社 NextEntertainmentWorld(NEW)
あらすじ
嘘だらけの議員候補、チュ・サンスク。口を開けば嘘ばかりで、候補としてのイメージを保ってきた。そんなある日、突然嘘がつけなくなってしまったサンスク。どんどんボロが出るサンスクだったが、意外にも支持率は右肩上がりで⁉︎―。
キャスト
チュ・サンスク役 ラ・ミラン(라미란)
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(引用:NEW映画事業部インスタグラム)
1975年生まれ。
出演作品
ドラマ
『シンデレラマン』、『ファッション王』、『相続者たち』、『怪しい家政婦』、『ゴハン行こうよ』、『応答せよ1988』他。
映画
『僕の中のあいつ』、『キム・ソンダル』、『ミス・ワイフ』、『国際市場で逢いましょう』、『恋愛の温度』、『ソウォン/願い』、『ガール・コップス』他。
『応答せよ1988』でジョンファンの母親役として、コミカルかつ真面目に熱演しました。最近では映画『ガール・コップス』でも、コミカルで見事な演技を披露しました。
候補補佐官 パク・ヒチョル役 キム・ムヨル(김무열)
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(引用:ユン・スンア公式インスタグラム)
1982年生まれ。
ミュージカル俳優としても活躍し、女優ユン・スンアの夫でもあります。
出演作
ドラマ
『イルジメ』、『妻が帰ってきた』、『バッドガイズ2』他。
映画
『あなたの初恋探します』、『ウンギョ 青い蜜』、『人狼』、『悪人伝』、『記憶の夜』他。
映画『記憶の夜』での影のある演技から一変、本作では突き抜けた笑いに全力投球でした。
祖母 キム・オクヒ役 ナ・ムニ(나문희)
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(引用:NEW映画事業部インスタグラム/写真右上)
1941年生まれ。
出演作品
ドラマ
『私の名前はキム・サムスン』、『薔薇色の人生』、『思いっきりハイキック』、『蒼のピアニスト』他。
映画
『頑張れ!グムスン』、『光州5・18』、『怪しい彼女』、『小公女』他。
70年代から活躍する、誰もがきっと一度は見たことのある女優さんです。
夫 ポン・マンシク役 ユン・ギョンホ(윤경호)
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(引用:キム・ヘジュン インスタグラム)
1980年生まれ。
出演作品
ドラマ
『リメンバー』、『トッケビ』、『ボイス』、『秘密の森』、『ミスターサンシャイン』、『梨泰院クラス』他。
映画
『タチャ 神の手』、『探偵なふたり』、『オクジャ』、『君の結婚式』、『マルモイ』、『完璧な他人』、『最も普通の恋愛』、『スタートアップ!』他。
映画『完璧な他人』での大人しい役から、『最も普通の恋愛』での底抜けに明るい役まで、様々な役を演じていますが、本作でのラ・ミランさんに翻弄される夫役はとってもハマり役でした🤣
踊る候補
日本でも選挙演説や選挙カーを見かけますが、韓国の選挙戦は一味違いますよね!
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(引用:NEW映画事業部インスタグラム)
日本ではまず見ない光景ですが、韓国では選挙期間、音楽ガンガンで候補者が現れます。
トロットだけでなく最近ではTWICEなどの人気曲も採用され、支持者が躍りまくるという、韓国らしい宣伝方法ですね。
候補者ごとにイメージカラーがあるというのも韓国ならではですかね?日本ではイメージカラーなどを、使用している印象がないように思います。
劇中でもSNSを通して猛アピールする候補者たちがいたように、エンターテイメント性のある韓国の選挙戦、その雰囲気を知ることのできる珍しい映画です。
華麗な嘘
ブラジル映画のリメイクという本作。ユーモア満載で笑わずにはいられません。
政治、選挙戦といえば、汚職、不正、野心、そんなシリアスなドラマになりやすいです。
確かに不正にまみれた候補ですが、そこはラ・ミラン。完璧にコメディ路線に乗せていきます。
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(引用:NEW映画事業部インスタグラム)
政治家がクリーンだなんて、もはや誰も信じていないですよね。そんな国民の疑いを絵に描いたかのように、スラスラと嘘を並べ立てるサンスク。
補佐官ヒチョル(キム・ムヨル)の耳打ちで、「膝の調子はどうなりました?」、「お子さんはまだ待機児童なの?」などと、道で会う人たち全員を気にかけているように装います。
映画『プラダを着た悪魔』でも、そうやって耳打ちをするシーンがあったような(笑)
さらに住む場所をも偽装して、庶民的アピールも怠りません。ご近所さんに見られながら、仮の家に入っていき、その後こっそり豪邸に移動するのです。
祖母は生きていた⁉︎
この作品で外せないのが、サンスクの祖母。死んだことにされていますが、実は人里離れた場所で生きています。
なんと祖母の死を偽装して、財団を設立。祖母は友人とも連絡を取らず、細々と暮らしていたのです。
割とライトに描かれますが、普通にやばすぎですよね(笑)
そしてこのおばあちゃん、強烈です。普通に中指立てるし(笑)
それでも孫を思いやる祖母は、ある夜、「孫をまっとうな人間にしてくれ」とお祈りします。そしてその願いが叶ってしまうというファンタジー展開!
正直者サンスク
祖母の願いが天に聞き入れられた翌日、何も知らないサンスクが目を覚ますと、嘘がつけなくなってしまっていました。
暴走が止まらないサンスク。ラジオでは失言しまくり、姑に本音をぶちまける始末。
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(NEW映画事業部インスタグラム)
そんな中、アメリカで暮らし、兵役逃れする息子が帰国します。スキャンダルになりうる彼ですが、さらに彼はサンスクの実子ではないのです。(情報過多)
主婦たちの前で演説するサンスク。歩道橋と公園を作ったのは私です!とアピール。
そこへ他の候補者が乱入し、テウォングループの子会社が、歩道橋と公園を建設したと主張します。
サンスクは表向きは、保険問題で争っていましたが、実は賄賂を受け取っていたのです!
家から山ほど賄賂として受け取った品が出てきます。そしてなんと住んでいる豪邸もテウォングループの借家でした。
正直になってしまい、下がると思っていた支持率が爆上がりします。そして出来上がったキャッチフレーズが
「正直な候補」
方向転換したサンスクは思う存分本音をぶちまけ、人気を獲得していきます。
「政府が”安心して”と言うときは、何か裏があるのよ」
その通りですね…。
初めは本当に、貧しい学生のために始めた活動だったのに、政治の忖度によって、いつの間にか腐り果ててしまったサンスクでした。
そして、祖母の願いは「嘘をつかないようにしてください」ではなく、
”철 좀 들게 해주세요” つまり
「ちゃんと大人になりますように」でした。
真っ当になるとか、大人になるという意味ですが、日本語訳がどうなるのかも気になります。
完全に私の勝手な脳内変換で「嘘をつかないように」という願いだと思ってました(笑)
もちろんそういうニュアンスでもあったと思いますが、後半に出てくることで、違った見方になりますね。
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(NEW映画事業部インスタグラム)
そして、再び嘘がつけるように戻ったサンスク。自分を守るための嘘ばかりでしたが、嘘もときには、善き武器になるのだと証明します。そして祖母の願いは叶えられたのでした。
当然当選はせず、結局お縄になるサンスクでしたが、獄中で「슬기로운 감빵일기(賢い刑務所日記)」という本を出し、ヒットします(笑)
タイトルが完全に「刑務所のルールブック(賢い刑務所生活)」でしたね(笑)
2年後、ソウル市長選に出馬した彼女が言った何気ないセリフ、
「私は、国民の手榴弾よ」
めちゃくちゃシビれました🤣
最初から最後まで猛スピードで駆け抜ける、ひたすら笑えるコメディでした!
周囲の政治家たちに翻弄されるサンスクでしたが、現実の候補たちはもっと壮絶なのかもしれません…。
最後までご覧いただきありがとうございます!
次回もお楽しみに!😁