こんにちは!HanFilmです🌸
今回紹介するのはドラマ
『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜』
(原題:응답하라1988)
10倍楽しめる徹底解説、第4話です!
第3話はこちら↓
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(引用: リュ・ジュンヨル公式インスタグラム)
第4話「Can’t help ~ing」
回数券
バスの回数券をカッターで切るソヌ。何をしているのかと思えばこれ、10枚綴りの回数券を少しずつ小さく切って11枚にするという技!(笑) もしかしてスタッフには経験者がいたのでは(笑)
ファッション
ドクソンのファッション、土踏まずにズボンが付いている?何とも説明の難しいズボンです(笑) 고리바지(コリパジ)と呼ばれた当時の流行スタイルです。
고리とは輪っかのことで、足に輪を引っ掛けて履くズボンで、足長効果があります。スニーカーはArtis(아티스)というブランドですが、現在はあまり有名ではないですね。
ジョンファンは新しくAirJordanを買いました。Nikeは不動の人気ですね。
ドンリョンのスニーカーは까발로(Cavallo)という国産ブランドで学生がよく履いていたものです。
主婦の日常
ミランにご飯を分けてあげるソンギュンに対し、イルファからご飯をもらっていくドンイル。対照的な画に、イルファの気苦労がうかがえます。
皿洗いをする母親たち。何の違和感もありません。昨今、フェミニズムが叫ばれ、こうした80年台の母たちの姿も時代とともに変わっていくでしょう。
甕からテンジャンを取り出すイルファ。歴史ドラマでよく目にする甕、옹기(オンギ)です。現在では、マンション暮らしなどの一般家庭にはありませんが、田舎では使われます。
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(引用: 益山文化観光財団インスタグラム)
ドクソンの成績が酷いと担任に言われる両親。カルグクスの店でも言い争う2人でしたが、母親が教育すべきと言うドンイルには、世の母親たちがイラついた事でしょう(笑)
向かいの席のカップルを羨ましそうに見るイルファ。初々しさのない相合い傘は、とても亭主関白な80年代の浪漫という雰囲気でした。
ルービックキューブ
ジョンボンの熱中ぶりから、ルービックキューブが流行だと分かりますが、日本でも80年代前半に大流行し、2000年代にも再流行しました。苦戦する皆に対して、天才テクは一瞬で揃えてしまいます。
ミランの誕生日
妻の誕生日だからと、朝からわかめスープを作ろうとするソンギュン。ところで、韓国ドラマを見ていれば、一度は見た事があるのが「誕生日にわかめスープ」という習慣ですよね。
その理由は諸説ありますが、出産したときにも飲む習慣があり、健康面で栄養があるからだとか。また出産の時に飲むことから、誕生の象徴的な食べ物となっているとも考えられます。
GoldStar 金星電子代理店と入ったジャンパーを着ているソンギュン。車も代理店のものです。このPony 2は1982年から90年まで生産されました。肩パッドがすごい服を着るミラン、バブリーですね(笑)
サングラスをかけて「行くぞキット」というソンギュンですが、恐らくこれは80年代のアメリカの特撮ドラマ『ナイトライダー』のセリフです。
ミランの誕生日ディナーはファミレスでの外食です。前にも出てきたようにパスタが出始めたこの時代、洋食とともに外食の文化も流入し始め、マクドナルドなども進出しました。90年代に入り、レストランも数を増やしていきました。
韓国のトンカツ、美味しそうですね。日本のトンカツは最高ですが、韓国では同じ豚肉でも薄い肉を使っていて、かなり印象が違いますね。どちらも美味しいです!
アンバランスに見えてとても仲のいい家族ですが、陽気で少し変な父のおかげでまとまっているように見えます。
そんな父が、置いておくぞと言っておいた高級アイスは、誰も食べず溶けてしまい、哀愁を漂わすソンギュン。いつもひょうきんな分、この表情には胸が痛みます。이따리아노(イタリアーノ)は日本でいうピノ的なアイスですね。
いつもうっとうしいソンギュンですが、その騒々しさが消えてしまうと、寂しいものだと気づきます。ジョンファンの父親への不器用な愛情が微笑ましいご機嫌取りでした。
ドクソンの初恋
자지마독서실(寝るな自習室)という名前のセンス(笑) 劇中では、入退室カードを机の上部に差し込むと、照明がつくシステムですね。
少し前にソンギュンのビデオカメラに偶然映っていたドクソンの初恋。ソヌのカバンにチョコレートを入れてから浮かれ気味なドクソンです。
ピョン・ジンソプの네게 줄 수 있는 건 오직 사랑뿐(君にあげられるのはただ愛だけ)という歌を文字って、「私にあげられるのはただキャンディーだけ」とメモをこっそりソヌに届けるドクソン、尊い…!
幼なじみ
ラジオで、テクが負けたと聞くジョンファンとソヌ。周囲の人々や、横丁の大人たち皆で慰め、気遣う姿はとても暖かいのですが、仲良し5人組には良い意味でそんなことは関係ないのです。活躍を求められることもなく、ただそこにいるだけで幸せという仲間。
「大丈夫か」と聞かれたら「大丈夫」と言うしかないのだから、いっそ正直に話してくれた方が楽でしょう。気の置けない仲間たちの存在は一生ものです。
家庭教師
ドクソンは姉に勉強を教わるのが嫌で、독서실(自習室)に通うと言い出します。見かねた父はテクに囲碁を教えてもらえというのですが、素質はもちろんゼロです(笑)
結局、ソウル大生のボラに、勉強を見てもらうことになった仲間たちですが、家庭教師が違法だという衝撃の事実。「この近所に告げ口する人なんていないでしょう?」と解決します(笑)
1980年には実際に、教育の平等という観点から、課外活動の全面禁止として、家庭教師が禁止されていました。家庭教師を雇うのは高いので、それを負担に感じていた低所得層のためのこの政策は、支持者も多かったそうです。しかし結局、1989年には政府が正式に、学生の課外学習を認めました。
映画『パラサイト』のジェシカが家庭教師をしているのを見れば分かるように、現在ではそのような規制はありませんね。
ドンリョンは父親に習えばいいのに、なぜここにいるんだと聞かれ、父も家庭教師をしていると言います。ユ・ジェミョンの、ドラマ『梨泰院クラス』や『秘密の森』とは真逆の、コミカルな演技が、本当に面白いです(笑) 数学の定石は実際に、当時使われた教科書ですね。
ブラウン管の世界
現在も活躍する女優キム・ヘスが、19歳の時に出演したドラマ『スンシミ』がドクソンの家の居間で流れます。最近ではドラマ『ハイエナ』で主演していました。
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(引用: キム・ヘス インスタグラム)
こうやって現在活躍されている方の当時を知ると、一層ドラマの時代を近く感じられる気がします。
ディテールは細かいのに日本に輸入されると、権利上モザイクがかけられてしまうのは、もったいない韓国ドラマあるあるですね。
어남택 VS 어남류
ジョンファンが足がつったと言ったのを、ネズミが出たと誤解するドクソン。쥐という単語はネズミという意味以外に、痺れなどの意味もあります。
80年代レトロをはじめ、数々のブームを巻き起こした本作ですが、어남류(オナムニュ)、어남택(オナムテク)という言葉が生まれました。
어차피 남편은 택/류준열(どうせ夫はテク/リュ・ジュンヨル)という意味で、ドクソンの夫が誰なのか最後までわからないので、テク派とリュ・ジュンヨル派でどちらを推すかという時に使われます。
私はバリバリの어남류派なので、2人が可愛くて仕方がなかったです!(贔屓)
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(引用: ヘリ インスタグラム)
ドクソンの可愛らしい初恋が描かれた第4話、いかがでしたか?
次回第5話もお楽しみに!!
第5話はこちら↓