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【韓国ドラマ】『応答せよ1988(응답하라1988)』(2015) 徹底解説 第11話「三つの予言(세 가지 예언)」

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こんにちは!HanFilmです🌸

 

今回紹介するのはドラマ

 

『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜』

(原題:응답하라1988)

 

 

第10話はこちら↓

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10倍楽しめる徹底解説、第11話です!

第11話「三つの予言( 가지 예언)」

半地下の冬

ジャケットを着てご飯を食べるドクソンたち。半地下は外気の影響を受けづらいと言われますが、凍えているのを見ると、オンドルの方式温水式ではなかったのかもしれません。

陰暦

仙女の館に占いに行く母親3人陽暦か陰暦かと聞く場面がありますが、韓国では、旧正月や旧盆を祝う習慣があり、親の誕生日なども、旧暦で祝う人が多いようです。

 

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私たち日本人が普段使っているのはグレゴリオ暦、つまり陽暦です。その改暦以前から存在する行事は、陰暦の日付なので、グレゴリオ暦のカレンダー上では毎年日付が変わるのです。

改名

徳善(ドクソン)という名前を変えろと言われるイルファ。現代では、例えば、犯罪者と同じ名前であるなどの場合は、改名が認められています。

 

手続きも、2000年代になってある程度簡略化されました。芸能人も改名する人は多いですよね。

 

受験や就職難から改名をするパターンも増えましたが、それには劇中にもあるシャーマニズム的な背景もあるようです。

 

ドクソンはそうした法的な改名ではなく、横丁での呼び名を「スヨン」と変えますが、結局皆ドクソンと呼びますね(笑)

緊急避難

ドクソンの家は、床が傾いている事が判明し、上のジョンファンの家に急遽避難していきます。

 

あれだけサイコパスのようなきつい性格だったボラが、ソヌに言われて眼鏡を変え、性格も丸くなっていきます。

 

ドクソンにもちょっと優しいのが逆に怖い(笑) こうやって大人になっていくのでしょうか。

ハンバーグ

前に出てきたスパゲッティ同様、ハンバーグもまた、見慣れない西洋料理としてごちそうでした。キムチとのフュージョンとして出すミランです。

 

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ハサミでハンバーグを切るシーンですが、韓国では肉はハサミで切ります。

 

韓国料理店でも、サムギョプサルをハサミで切ったりしますよね?でも、ハンバーグにハサミは流石にしないですね(笑)

ジョンファンとテク

ソヌからの好意を確信していた友人たちは、予想が外れ失恋したドクソンに、「今度は確実!」と言います。そうしてジョンファンを意識するドクソン

 

テクドクソンに好意を見せます。甘えて身の回りのことをあれもこれも、全部やってくれと言ってくるテクにブチ切れ、容赦しないドクソン(笑)でも、そこが魅力ですね☺️

魔法のプリンセス ミンキーモモ

ソヌの大学費用のために、息子に隠れて銭湯で働くソニョン。働く間チンジュミランに預けられます。

 

チンジュ요술공주 밍키(妖術公主ミンキー)が大好きで、歌を聞くとジャンプして踊りまくります。かわいい!

 

『魔法のプリンセス ミンキーモモ』は日本の作品で、1982年からテレビ東京で放送されました。その後第2作が1991年から放送されました。

 

韓国では『妖術公主ミンキー(요술공주 밍키)』というタイトルで1983年に放送され、子供から絶大な人気を得ました。

 

現在でも、『クレヨンしんちゃん』『ドラえもん』はじめ、多くの日本のアニメは韓国でも愛されています。

チートス

当たり付きチートスに夢中のジョンボン。日本でもお馴染みのチートスは、1948年から発売されるアメリカ、ペプシコ・フリトレー社の長寿商品です。

 

 
 
 
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(引用: チートスチーター公式インスタグラム)

 

韓国では1988年から、オリオン・フリトレーから発売されました。2004年に契約が終了しましたが、2006年からロッテ製菓がフリトレーと契約する形で再び販売されています。

 

当たるともう一袋というシステムでヒットしたチートスですが、その後、ステッカーや따조(タジョ)が同封されるなど、子供心をくすぐりました。

 

따조(タジョ)とは、딱지(折り紙で作っためんこ)と、Joyの合成語だといいますが、アメリカではTazosと呼ばれているので、語源はスペイン語の可能性もあります。

 

受験に受かる代わりに、チートスの当たりがやっと当たるジョンボンでした(笑)

詐欺師

ずる賢いジェミョン花札をして負けるイルファミラン。夫たちとリベンジしようと再戦を持ちかけます。ジェミョンは手癖が悪く、「南浦洞の詐欺師」と呼ばれていました(笑)

 

ドンイルとの心理戦が笑えますが、銀行の監査部で、不正摘発を担当するドンイルには勝てないようです。

 

「タチャでもなく詐欺師(サチャ)だなんて」と嘆くドンリョン타짜(タチャ)とは、ギャンブルのイカサマ師のことですが、優れた実力を持つ者を指します。

 

2006年にヒットし、次々とたちゃを描く作品が続きました。そんな、韓国映画のタイトルとしても有名な単語ですね。

 

ジョンファン”우리 엄마 라미란이야(母さんはラ・ミランだぞ)”というセリフ。そうとしか形容できないミランのキャラクターに笑いました🤣

 

悪知恵の働くミランは、요술공주 밍키(魔法のプリンセス ミンキーモモ)の曲を聴くと飛び跳ねるチンジュを利用し、花札をめちゃくちゃにします(笑)

ハチマキ

後期受験にも失敗したジョンボン白いハチマキをして横になるミランですが、このハチマキは、頭痛を和らげるとして使用されたそうですが、現代ではほとんど見ることはありませんね。

コンサート

イ・ムンセのコンサートに行こうと言うドクソン。遠回しにジョンファンを誘いますが、行けないと言うジョンファン。友達とソウルランドに行く約束をしたと言うのです。

 

ソウルランドとは、韓国初のテーマパーク1988年にオープンしました。映画『猟奇的な彼女』やドラマ『花より男子』のロケ地としても有名です。

 

 
 
 
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(引用: ソウルランド インスタグラム)

 

その日、部屋をドクソンたちに譲ったのを忘れ、自分の部屋に戻るジョンファン

 

寝ぼけたドクソンは、「コンサート行くよね?」と聞き、思わず「うん」と言うジョンファンドクソンが愛らしくてしかたないです…!

東京旅行

旧正月に、ソンギュンとともに、東京に旅行に行くミラン。初めての海外旅行のために準備します。

 

1989年海外旅行の自由化によって、パスポートの発行が簡単になり、海外旅行の回数制限も撤廃されたため、海外旅行者数増加しました。

 

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イルファは、昔は200万ウォンほどの残高証明がないと、パスポートが発行されなかったと言います。

 

3年有効という期限が長くて驚くシーンではむしろ、視聴者が時代の変化に驚きますね。

 

突然日本語を話すミランにびっくりします(笑) 旅行前に勉強しています。パスポートの手続きに行ったジョンファンから電話がかかってきます。

 

パスポートの名前の英語表記を教えてくれと言われますが、読めないミランは、ジョンファンにそれをバレたくないのです。

 

栗を買ってきたジョンファンの優しさが、不器用ながらも真っ直ぐ母に届きますね。

 

ぼったくりに注意という意味で、お腹に財布を巻きつけて守ろうとするミラン(笑) 海外旅行に行く時は不安になりますね。

 

特に海外旅行が珍しかった80年代ですから、かなり警戒しますよね。現在では、日韓の防犯意識的には、西洋諸国ほど警戒はしないのではないでしょうか。

 

空港に向かうタクシーでパスポートを開くミランジョンファンスペルを書いておいてくれたパスポートです😭

 

小さいけれど確かな愛情に感動するミラン。大人になっていく子供達が誇らしくも、なんだか寂しくもなるミランでした。

ミランとソンギュンの出会い

東海の近くの古汗(コハン)で出会った二人。ミランの話だと、金融関係の仕事をしていたミランは、軍人だったソンギュンに声をかけたと言います。

 

しかし実は、ミランは大学を出ておらず、15歳から金貸しをしていたのです。

 

ソンギュンミランも小卒(국절)なのです。小学校は当時国民学校でしたので、국민학교 졸업(国民学校卒)ということです。

 

純粋に、社会的地位や職業など考えず、人間としてミラン尊敬できるソンギュンは素晴らしい人です👏👏

チンジュの子守

横丁の皆は外食に出かけてしまい、チンジュを見てくれる人がいなかったので、仕方なくムソンに預けることになります。帰ってくると、前髪を縛って遊んでくれているムソン

 

旧正月のソウルは寂しいものです。東京も正月は閑散としますが、地方出身者は故郷に帰りますよね。

 

家でソヌテクが笑い合うのを見て、テクムソンのいる将来を想像するソニョンでした。

 

ジョンファンとの距離感が気になる第11話、いかがでしたか?

次回、12話もお楽しみに!

 

 

第12話はこちら↓

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