こんにちは!HanFilmです🌸
今回紹介するのはドラマ
『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜』
(原題:응답하라1988)
第10話はこちら↓
10倍楽しめる徹底解説、第11話です!
第11話「三つの予言(세 가지 예언)」
半地下の冬
ジャケットを着てご飯を食べるドクソンたち。半地下は外気の影響を受けづらいと言われますが、凍えているのを見ると、オンドルの方式が温水式ではなかったのかもしれません。
陰暦
仙女の館に占いに行く母親3人。陽暦か陰暦かと聞く場面がありますが、韓国では、旧正月や旧盆を祝う習慣があり、親の誕生日なども、旧暦で祝う人が多いようです。
私たち日本人が普段使っているのはグレゴリオ暦、つまり陽暦です。その改暦以前から存在する行事は、陰暦の日付なので、グレゴリオ暦のカレンダー上では毎年日付が変わるのです。
改名
徳善(ドクソン)という名前を変えろと言われるイルファ。現代では、例えば、犯罪者と同じ名前であるなどの場合は、改名が認められています。
手続きも、2000年代になってある程度簡略化されました。芸能人も改名する人は多いですよね。
受験や就職難から改名をするパターンも増えましたが、それには劇中にもあるシャーマニズム的な背景もあるようです。
ドクソンはそうした法的な改名ではなく、横丁での呼び名を「スヨン」と変えますが、結局皆ドクソンと呼びますね(笑)
緊急避難
ドクソンの家は、床が傾いている事が判明し、上のジョンファンの家に急遽避難していきます。
あれだけサイコパスのようなきつい性格だったボラが、ソヌに言われて眼鏡を変え、性格も丸くなっていきます。
ドクソンにもちょっと優しいのが逆に怖い(笑) こうやって大人になっていくのでしょうか。
ハンバーグ
前に出てきたスパゲッティ同様、ハンバーグもまた、見慣れない西洋料理としてごちそうでした。キムチとのフュージョンとして出すミランです。
ハサミでハンバーグを切るシーンですが、韓国では肉はハサミで切ります。
韓国料理店でも、サムギョプサルをハサミで切ったりしますよね?でも、ハンバーグにハサミは流石にしないですね(笑)
ジョンファンとテク
ソヌからの好意を確信していた友人たちは、予想が外れ失恋したドクソンに、「今度は確実!」と言います。そうしてジョンファンを意識するドクソン。
テクもドクソンに好意を見せます。甘えて身の回りのことをあれもこれも、全部やってくれと言ってくるテクにブチ切れ、容赦しないドクソン(笑)でも、そこが魅力ですね☺️
魔法のプリンセス ミンキーモモ
ソヌの大学費用のために、息子に隠れて銭湯で働くソニョン。働く間チンジュはミランに預けられます。
チンジュは요술공주 밍키(妖術公主ミンキー)が大好きで、歌を聞くとジャンプして踊りまくります。かわいい!
『魔法のプリンセス ミンキーモモ』は日本の作品で、1982年からテレビ東京で放送されました。その後第2作が1991年から放送されました。
韓国では『妖術公主ミンキー(요술공주 밍키)』というタイトルで1983年に放送され、子供から絶大な人気を得ました。
現在でも、『クレヨンしんちゃん』や『ドラえもん』はじめ、多くの日本のアニメは韓国でも愛されています。
チートス
当たり付きチートスに夢中のジョンボン。日本でもお馴染みのチートスは、1948年から発売されるアメリカ、ペプシコ・フリトレー社の長寿商品です。
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(引用: チートスチーター公式インスタグラム)
韓国では1988年から、オリオン・フリトレーから発売されました。2004年に契約が終了しましたが、2006年からロッテ製菓がフリトレーと契約する形で再び販売されています。
当たるともう一袋というシステムでヒットしたチートスですが、その後、ステッカーや따조(タジョ)が同封されるなど、子供心をくすぐりました。
따조(タジョ)とは、딱지(折り紙で作っためんこ)と、Joyの合成語だといいますが、アメリカではTazosと呼ばれているので、語源はスペイン語の可能性もあります。
受験に受かる代わりに、チートスの当たりがやっと当たるジョンボンでした(笑)
詐欺師
ずる賢いジェミョンと花札をして負けるイルファとミラン。夫たちとリベンジしようと再戦を持ちかけます。ジェミョンは手癖が悪く、「南浦洞の詐欺師」と呼ばれていました(笑)
ドンイルとの心理戦が笑えますが、銀行の監査部で、不正摘発を担当するドンイルには勝てないようです。
「タチャでもなく詐欺師(サチャ)だなんて」と嘆くドンリョン。타짜(タチャ)とは、ギャンブルのイカサマ師のことですが、優れた実力を持つ者を指します。
2006年にヒットし、次々とたちゃを描く作品が続きました。そんな、韓国映画のタイトルとしても有名な単語ですね。
ジョンファンの”우리 엄마 라미란이야(母さんはラ・ミランだぞ)”というセリフ。そうとしか形容できないミランのキャラクターに笑いました🤣
悪知恵の働くミランは、요술공주 밍키(魔法のプリンセス ミンキーモモ)の曲を聴くと飛び跳ねるチンジュを利用し、花札をめちゃくちゃにします(笑)
ハチマキ
後期受験にも失敗したジョンボン。白いハチマキをして横になるミランですが、このハチマキは、頭痛を和らげるとして使用されたそうですが、現代ではほとんど見ることはありませんね。
コンサート
イ・ムンセのコンサートに行こうと言うドクソン。遠回しにジョンファンを誘いますが、行けないと言うジョンファン。友達とソウルランドに行く約束をしたと言うのです。
ソウルランドとは、韓国初のテーマパークで1988年にオープンしました。映画『猟奇的な彼女』やドラマ『花より男子』のロケ地としても有名です。
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(引用: ソウルランド インスタグラム)
その日、部屋をドクソンたちに譲ったのを忘れ、自分の部屋に戻るジョンファン。
寝ぼけたドクソンは、「コンサート行くよね?」と聞き、思わず「うん」と言うジョンファン。ドクソンが愛らしくてしかたないです…!
東京旅行
旧正月に、ソンギュンとともに、東京に旅行に行くミラン。初めての海外旅行のために準備します。
1989年の海外旅行の自由化によって、パスポートの発行が簡単になり、海外旅行の回数制限も撤廃されたため、海外旅行者数は増加しました。
イルファは、昔は200万ウォンほどの残高証明がないと、パスポートが発行されなかったと言います。
3年有効という期限が長くて驚くシーンではむしろ、視聴者が時代の変化に驚きますね。
突然日本語を話すミランにびっくりします(笑) 旅行前に勉強しています。パスポートの手続きに行ったジョンファンから電話がかかってきます。
パスポートの名前の英語表記を教えてくれと言われますが、読めないミランは、ジョンファンにそれをバレたくないのです。
栗を買ってきたジョンファンの優しさが、不器用ながらも真っ直ぐ母に届きますね。
ぼったくりに注意という意味で、お腹に財布を巻きつけて守ろうとするミラン(笑) 海外旅行に行く時は不安になりますね。
特に海外旅行が珍しかった80年代ですから、かなり警戒しますよね。現在では、日韓の防犯意識的には、西洋諸国ほど警戒はしないのではないでしょうか。
空港に向かうタクシーでパスポートを開くミラン。ジョンファンがスペルを書いておいてくれたパスポートです😭
小さいけれど確かな愛情に感動するミラン。大人になっていく子供達が誇らしくも、なんだか寂しくもなるミランでした。
ミランとソンギュンの出会い
東海の近くの古汗(コハン)で出会った二人。ミランの話だと、金融関係の仕事をしていたミランは、軍人だったソンギュンに声をかけたと言います。
しかし実は、ミランは大学を出ておらず、15歳から金貸しをしていたのです。
ソンギュンもミランも小卒(국절)なのです。小学校は当時国民学校でしたので、국민학교 졸업(国民学校卒)ということです。
純粋に、社会的地位や職業など考えず、人間としてミランを尊敬できるソンギュンは素晴らしい人です👏👏
チンジュの子守
横丁の皆は外食に出かけてしまい、チンジュを見てくれる人がいなかったので、仕方なくムソンに預けることになります。帰ってくると、前髪を縛って遊んでくれているムソン。
旧正月のソウルは寂しいものです。東京も正月は閑散としますが、地方出身者は故郷に帰りますよね。
家でソヌとテクが笑い合うのを見て、テクとムソンのいる将来を想像するソニョンでした。
ジョンファンとの距離感が気になる第11話、いかがでしたか?
次回、12話もお楽しみに!
第12話はこちら↓